一般歯科・小児歯科|とねり歯科・矯正歯科|舎人駅すぐの歯科医院

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一般歯科・小児歯科

一般歯科・小児歯科|とねり歯科・矯正歯科|舎人駅すぐの歯科医院

一般歯科

一般歯科について

一般歯科

一般歯科は、むし歯や歯周病、根管治療、入れ歯の製作といった一般的な口内トラブル全般をみる診療科です。口内の治療はもちろん、お口まわりに関する相談や治療後のフォロー、定期的なメンテナンスまでその診療内容は広範にわたります。
近年、歯周病と全身疾患の関連性が明らかになるなど、口腔ケアの重要性が増しています。当院では、お口の中だけでなく、ライフスタイルやどのような健康を望まれているかをうかがい、一人ひとりの患者さんに合わせた診療方針をご提案し、お口の健康と全身の健康をサポートさせていただきます。お口の中に関して不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

一般歯科でよくみられる症状

このようなお悩みや症状はありませんか?

  • 歯が痛い、しみる
  • 歯が欠けた・抜けた
  • むし歯になりやすい
  • ものが噛みにくい
  • 詰め物・被せものがとれた
  • 入れ歯が合わない
  • 朝起きたら口の中がネバネバする
  • 歯肉が赤く腫れてきた、押すと血や膿が出る
  • 歯肉が下がり、歯が細長くなったように見える
  • 歯が揺れている気がする
  • 歯が浮く感じがする、歯ぐきがムズムズする
  • 口臭を指摘された、自分で気になる

一般歯科の主な疾患と治療

むし歯

歯の表面のプラーク(歯垢:しこう)には細菌が存在しており、飲食物の糖分を摂取・分解して酸を出します。この酸によって歯が溶かされますが、人の唾液には酸を中性に近づける働きがあり、また、カルシウムやリン酸を含み、これらの作用で溶かされた歯は修復されています。しかし、糖分の摂取が頻繁であると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置すると直に崩壊し、むし歯となります。むし歯となった歯質は、自然に回復することはなく、歯科治療による修復が必要となります。

乳歯も永久歯もむし歯の治療にとくに違いはありません。穴が開くようなむし歯は削って金属やプラスチックで詰めるのが基本です。むし歯が進行すると、歯の神経にまで細菌が侵入してしまうことがあり、この場合、歯の神経を抜く治療が必要になります。さらに進行すると細菌が歯の根元にまで及び、歯肉から膿などが出て、抜歯が必要になることもあります。
むし歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で済みます。早期に見つけて早期に治療しましょう。

進行度合い別のむし歯治療
最初期のむし歯

C0最初期のむし歯

穴が開く前の「最初期」のむし歯です。溝の部分に茶色い着色や白斑(一部が白く変色すること)が見られることがあります。この段階であれば、歯を削ること無く、口腔内環境の改善やフッ素の使用といった予防処置により治療を終えることができます。

表面のむし歯

C1表面のむし歯

表層のエナメル質まで、むし歯が進行した状態です。ほとんど痛みが無く、むし歯に気づかない場合もあります。むし歯になったエナメル質の部分だけを削り、レジン(プラスチック)や金属などの詰め物をするだけの簡単な処置で済むため、麻酔をしなくても治療に痛みはほとんど伴いません。

歯の内部まで進行したむし歯

C2歯の内部まで進行したむし歯

エナメル質表層下の象牙質(エナメル質の下にある硬組織)まで、むし歯が進行している状態です。冷たい食べ物や飲み物などが歯にしみたり、噛んだ際に痛みを伴ったりする場合があります。むし歯になった部分だけを削り、詰め物(レジン充填orインレー)による処置を行いますが、むし歯が大きく、治療で削る歯質が多いようなら、補強するために、全体を被せ物(クラウン)で覆う必要がある場合もあります。

歯の神経まで達したむし歯

C3歯の神経まで達したむし歯

象牙質の奥にある歯髄腔(歯の中の神経と血管が入っている空洞)まで、むし歯が進行している状態です。さらなる細菌の侵入や、根っこの外への感染、痛みを防ぐために歯髄を取り除き、歯の中をきれいに消毒した後、根尖孔(根っこの先にある歯髄の出入り口)までを完全に薬で塞ぎ、根っこの内部と外部とを遮断します。「歯の神経を取る治療」「歯の根っこの治療」などとも言われますが、この治療を根管治療と言います。根管治療を終えたら、歯を失った部分の土台を作った後、クラウンによる治療を行います。また、近年MTAが開発されたため、歯髄の状態によっては歯髄の一部を除去するだけの歯髄温存療法も行えます。

*歯髄温存療法や根菅治療についてはこちらをクリックしてください。

歯の根(歯質)が失われた歯

C4歯の根(歯質)が失われた歯

歯冠部のほとんどが溶け、歯の根の部分だけが残っている状態です。既に歯髄(歯の神経)が死んでいるので、強い痛みはありません。ここまで来ると、もはや治療することはできませんので、早く歯を抜いて傷の治癒を待ち、歯が無くなったところをどのようにして噛めるようにするかを考えることになります(入れ歯、ブリッジ、インプラントなど)。

むし歯予防

歯みがき

歯みがきは、歯面から歯垢を物理的に除去する予防法ですが、これにはご自身で行うセルフケアと、歯科医師や歯科衛生士らの専門家によって診療室で行われるプロフェッショナルケアがあります。ほとんどの方が歯をみがく習慣はついていますが、奥歯の噛み合わせ溝や歯と歯の隙間に対して、セルフケアで歯垢を毎日完全に除去することは、現実には不可能と考えられます。むし歯予防を成功させるために、定期的にプロフェッショナルケアを受けるなど、セルフケアとともに他のむし歯予防法を組み合わせることも大切です。

キシリトール

キシリトールはむし歯予防効果が実証されている天然甘味料で、厚生労働省から食品添加物として認可されているほか、世界保健機関(WHO)や国連食糧農業機関(FAO)もその効果を認めています。キシリトールは、ミュータンス菌の増殖や歯垢の形成を部分的に抑える効果が期待でき、食後にキシリトール配合のガムなどを摂取することがむし歯予防に有効とされています。

フッ素(フッ素化物)

フッ素はむし歯菌から作られる酸の生成を抑制する効果が期待できます。とくに乳歯やはえたての永久歯にはむし歯予防効果が大きいとされています。3~4カ月に1回の歯面塗布が原則となります。ただし、フッ素を塗ったからむし歯ができないというわけではありませんので、お子様のご自身の歯みがきやお母さんの点検みがきは忘れずに行うようにしましょう。

治療方法

■コンポジットレジン充填(詰め物)

コンポジットレジンとは、白色の歯科用プラスチック素材のことで、ちょっとしたむし歯治療によく用いられます。一回での治療が可能で歯の切削量が少ないです。しかし、強度が低いため、小さいむし歯のみに適応ができなく、経年劣化が早いので、むし歯の再発や匂いの原因になりやすいです。

■インレー(詰め物)

軽度のむし歯などで歯を少しだけ削ったあとに歯型を取って作る詰め物(インレー)です。歯の一部分だけを補うので、歯の土台を形成する必要はありません。主に臼歯に行います。

□保険適用

【メタルインレー(銀色の金属素材)】

奥歯の詰め物に用いられる銀色の詰め物で、金銀パラジウム合金という金属が使用されます。金属なので強度が高く壊れにくいですが、見た目が良くなく(審美性に劣る)金属アレルギーや歯ぐきへの金属色の沈着を起こす可能性があります。

CAD/CAMインレー】

高強度レジン(プラスチック)を使用し、CAD/CAM(コンピューターで設計し、3次元切削加工機がブロックを削って作製すること)で作られたインレーです。金属を使用しないため金属アレルギーはありませんが、変色や摩耗および脱理や破折を起こしやすい

□自費診療

【ゴールドインレー】

ゴールドインレーとは、貴金属である金(ゴールド)を使った詰め物です。天然歯に近い硬さで噛み合う歯を痛めません。強く噛む大臼歯に向いています。生体親和性も高くアレルギーも起こしにくいため安心です。また、歯との適合が良く、むし歯の再発を起こしにくいです。しかし、見た目が金色なので目立ちやすいです。

【オールセラミックインレー】

二ケイ酸リチウム強化型セラミックスという歯科用セラミックスを使用した審美性の高いインレーです。天然歯のような透明感がある自然な白さ・美しさを再現でき、長期間使用しても変色しません。生体親和性も高く、アレルギーもなく安心です。また、汚れ(プラーク)や臭いが付きにくく、歯質との適合性が高く、歯と一体化するためむし歯を再発しにくいです。しかし、金属に比較し、強い衝撃によって割れることがあります。

*詳しくは審美歯科を参照 こちらをクリック

【ジルコニアインレー】

ジルコニアというダイヤモンドに匹敵する硬さを有するセラミックスを使用したインレーです。オールセラミックスインレーより強度が高いです。(金属のように割れない)。また、長期間使用による変色やアレルギーもなく、汚れ・匂いの付着やむし歯の再発もしにくいです。しかし、天然歯よりも硬いため、噛み合う歯を傷めることがあります。

*詳しくは審美歯科を参照 こちらをクリック  

■クラウン(被せ物)・ブリッジ

被せ物(クラウン)は、むし歯で歯を多く削ったり、神経を取ったりした場合によく使われます。ブリッジは「橋」という意味があるように、失った歯の両隣の歯を土台として、人工の歯を被せる(三本繋がった被せ物)治療法です。保険診療と自費診療とで使用できる素材が大きく異なります。

□保険適用

【硬質レジン前装冠(前歯のみ)】*クラウン・ブリッジ適用可

硬質レジン前装冠は、外から見える表側がレジン(プラスチック)、裏側が金属(金銀パラジウム合金)で構成されたクラウン(差し歯)です。ベースは金属であるため、壊れにくいです。しかし、裏側の金属が見えるため見た目が悪いです。また、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを起こす可能性があります。

【メタルクラウン(金属冠:銀歯)】*クラウン・ブリッジ適用可

冠全体が金属でできている、いわゆる「銀歯」です。保険診療で奥歯(基本的に前から4番目以降の歯)にクラウンを装着する場合、すべてこのメタルクラウン(銀歯)となります。金属で強度が高く、強い力がかかる奥歯にでも使用できます。しかし、見た目が良くなく、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを起こす可能性があります。

CADCAM冠】*クラウンのみ適用可

CADCAM(キャドキャム)はComputer aided design Computer aided manufactureの略称です。CADCAM冠とは、3Dカメラで治療箇所をスキャンし、その情報を元にコンピューターが設計して、3次元切削加工機がブロックを削って作製する冠(クラウン)です。高強度レジン(プラスチック)のみを使用します。(歯の部位によって保険適用とならない場合があります)。プラスチックを使用するため、金属アレルギーがありませんが、強度が低いため、破折や脱離が起こりやすく、歯を削る量も多くなります。

□自費診療

【ジルコニアセラミッククラウン(前歯に最適)】*クラウン・ブリッジ適用可

ジルコニアセラミッククラウンとは、フレームにジルコニア(セラミック素材の一種)を使用し、外側をセラミックスで覆って作製した、すべてセラミック素材のクラウンです。ジルコニアはダイヤモンドに匹敵する硬さがあり、割れにくいため、奥歯やブリッジに使用することも可能です。天然歯のような透明感がある自然な白さ・美しさを再現できるため前歯に最適です。また、長期間使用による変色やアレルギーもなく、汚れ・匂いの付着やむし歯の再発もしにくいです。欠点としてはジルコニアを覆っているセラミック部分がまれに割れることがあります。

*詳しくは審美歯科を参照 こちらをクリック

【フルジルコニアクラウン(主に臼歯)】*クラウン・ブリッジ適用可

全てジルコニアを使用したクラウンです。硬くて割れにくいのが特徴です。

フルジルコニアクラウンはCADCAM(キャドキャム)を用いて製作します。CADCAM(キャドキャム)とはComputer aided design Computer aided manufactureの略称です。ジルコニアのブロックを3Dカメラで治療箇所をスキャンし、その情報を元にコンピューターで設計して、3次元切削加工機がブロックを削って作製します。長期間使用による変色やアレルギーもなく、汚れ・匂いの付着やむし歯の再発もしにくいです。しかし、天然歯よりも硬いため、噛み合う歯を傷めることがあります。また、見た目はジルコニアセラミッククラウンに劣るため、原則、臼歯部のみに使用します。

*詳しくは審美歯科を参照 こちらをクリック

【ゴールドクラウン】*クラウン・ブリッジ適用可

ゴールドクラウンとは、貴金属にも用いられる金(ゴールド)を使った被せ物です。

天然歯に近い硬さで噛み合う歯を痛めません。強く噛む大臼歯(特に最後臼歯:七番目の歯)に向いています。生体親和性も高くアレルギーも起こしにくいため安心です。また、歯との適合が良く、むし歯の再発を起こしにくいです。しかし、見た目が金色なので目立ちやすいです。生体親和性も高く安心です。

■歯の土台(コア)

「歯の根っこの治療」(根管治療)を行った歯に被せ物(クラウン)を装着するには、土台(コア)が必要となります。この土台に関しても保険診療と自費診療があり、使用できる素材が異なります。

※ 被せ物に自費診療を適応する場合は保険適応の都合上、歯の土台も自費診療の適応になります。

□保険適用

【メタルコア】

メタルコアは金属製の土台です。むし歯により歯質を大きく失った歯の治療に使用されます。金属を使用しているため、土台としての強度はありますが、金属アレルギー、歯・歯肉の変色、および歯が割れるリスクがあります。

【レジンコア】

レジンコアは、歯科用プラスチックであるレジンを用いた土台です。メタルコアに比べ強度が劣るため、むし歯による歯質の損失が少ない歯の治療に適応されます。治療の過程上、メタルコアに比べて、歯を削らずに済みますが、適応が限られます。

□自費診療

【ゴールドコア】

ゴールドコアは、金(ゴールド)を用いた土台です。ほとんどの症例で使用可能です。硬すぎず、歯が割れる可能性が低くなります。金属が溶け出しにくく、歯ぐきの変色や金属アレルギーが起こりにくい特徴があります。

【ファイバーコア】

ファイバーコアは、レジンコアにFRC(ガラス繊維強化樹脂)という支柱(ポスト)を入れ、強度を高めた土台です。柔軟性が高く屈曲しながら力を分散するため歯への負担が軽減でき、歯根破折の可能性も低くなります。金属アレルギーの心配もありません。

小児歯科

小児歯科について

小児歯科

小児歯科は成長発育期にあるお子様のむし歯の予防や治療を専門に行う診療科です。歯は生後約6カ月頃に乳歯が生えはじめ、2歳半頃までには約20本の乳歯が並ぶといわれています。そして6歳頃から永久歯への生え変わりが始まり、13~15歳頃には、ほとんどの永久歯が生え揃います。そうしたお子様の歯の成長を視野に入れ、永久歯に悪い影響を与えないよう治療計画を立てながら診療を進めるのが小児歯科の大きな特徴です。むし歯・歯周病(歯ぐきの炎症)の予防と治療、歯並びやかみ合わせの矯正などを、成長に合わせて継続的に行うとともに、生活習慣や食生活の改善指導も一環としています。

成長過程にあるお子様の口の中に関して、不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

小児歯科でよくみられる相談・症状

このようなお悩みや症状がありましたらぜひご相談ください。

  • 子どもが歯科を嫌がり、むし歯が悪化しないか心配
  • 近所の歯医者さんに行ったけど、大泣きして診察ができなかった
  • はじめて歯が生えてきたけれど、どうやってケアすればよいかわからない
  • 子どもをむし歯にしたくない
  • むし歯になりやすい
  • 歯が欠けた・抜けた
  • 歯が生えない、ずれたところから生えた
  • 歯並びが悪い
  • 歯の数が少ない気がする

お子様の歯の健康は長い目で見ていくことが大切です。ぜひ私たちと一緒にお子様の歯を守っていきましょう!

小児歯科の主な病気と治療

子どものむし歯

乳歯は永久歯よりも柔らかいため、むし歯になりやすく、痛みなどの自覚症状もほとんどない状態で急速に進行します。歯の溝の奥や歯と歯の間から無症状で進行することもあり、外からではほとんど気づかないこともあります。また、乳歯がむし歯になると、口の中でむし歯菌が増え、新しい永久歯もむし歯になりやすくなります。

子どものむし歯の原因にはいくつかの特徴があります。まず、「歯みがきが上手くできない」ということです。歯の汚れ(歯垢)を落とすには、正しい歯のみがき方を覚える必要がありますが、その技術が未熟なため磨き残しなどが生じ、それがむし歯の原因となってしまいます。また、乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄いことも挙げられます。そのため、むし歯菌による浸食が早く、進行しやすくなります。乳歯が永久歯と比べて溝が多く深いことも原因の一つで、食べかすがたまりやすく、磨き残しも多くなりがちです。

むし歯には必ず原因があります。せっかく治した歯や新しい歯がむし歯にならないようにしっかり予防していきましょう。

むし歯予防

歯みがき指導

幼少期のうちから歯みがきの習慣をつけることはとても大切です。お子様が痛い思いをして歯みがきを嫌がってしまわないように、歯ブラシを少しずつ口に入れて、口の中を触れる感覚に慣れさせていきましょう。むし歯になりやすい、汚れが残りやすいという部分がありますので、そのようなところを重点的にみがきましょう。正しい歯みがきの仕方を歯ブラシの持ち方からアドバイスいたします。お母さん向けに、仕上げの仕方などもお伝えします。

定期検診

当院では、お子様が自分から行きたくなるような歯科医院をめざしています。スタッフ一同で、お子様が楽しみながら定期的に治療を受けてもらえるような工夫をしています。一般的な歯医者さんで治療がうまくいかなかったというお子様や、小さなお子様でもお気軽にいらっしゃってください。

歯肉炎

厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、小・中学生の4割が歯肉炎というデータがあります。学校の歯科検診などで歯肉炎を指摘される子どもは多く、年々増加傾向にあるといわれています。
歯肉炎とは、細菌のかたまりである歯垢が引き起こす歯肉の炎症で、腫れたり、出血しやすくなったりする状態をいいます。子どもの歯周炎は、歯を支えている歯槽骨の歯周組織には大きな変化はみられません。しかし、放置してしまうと、大人になって歯周病にかかり、歯が抜け落ちてしまう可能性もありますので、きちんと治療しておくことが大切です。

一般的な歯肉炎は痛みを伴いません。そのため自分では気づきにくく、放置してしまうことも多い疾患です。時々お口の様子を見て、「歯間部分の歯肉が赤く丸みをおび、ブヨブヨした感じがないか」「歯みがきや食事などの軽い刺激で、歯肉から出血していないか」などをチェックしてください。健康な歯肉はピンク色で引き締まっています。子どもの歯肉炎には、最も多くみられる不潔性歯肉炎(歯垢がたまることで、歯茎の発赤、腫脹、出血症状などが起こります)、萌出性歯肉炎(永久歯が生える時に起こります)、思春期性歯肉炎(10〜15歳に思春期のホルモン変化により、起こりやすくなります)などがあります。

歯肉炎と診断されたとしても、正しく歯みがきをして、定期的なクリーニングなどを受け、しっかりケアをすれば多くの場合改善します。ご家庭で有効なのが歯ブラシによるブラッシングです。歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先をあてて、軽く振動させるように動かしてください。磨き残しがないように数週間程度続けると、出血もなくなり健康な歯肉に戻ります。歯ブラシの仕方に不安のある方はご相談ください。

歯肉炎は歯周病へと移行させないことが大切です。たかが歯肉炎と放置せず、ご家庭での正しい歯みがき(ブラッシング)と、歯科でのクリーニング(プロフェッショナルケア)などを利用して、しっかり治療しましょう。