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お子様の矯正にも対応しています

子どもの頃から正しい歯並びを保つことは、生涯にわたる口腔の健康の基礎となります。乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、顎の成長と歯列の発育にとって重要なステージです。小児矯正は、この時期の顎の成長を最大限に活用し、永久歯が正しい位置に生えるようにサポートします。子どもの個々の発育状況に合わせて、適切な時期に適切な方法で介入することが求められます。

小児矯正を行うメリット

  • 子どものうちに悪習癖を改善できる

    お子さまの歯並びや噛み合わせ、そして顎の健やかな成長には、日頃の「お口の癖」が大きく関わっています。早い段階で悪い習慣に気づき、アプローチを開始することが、将来の美しい口元への近道です。

  • 顎の成長を理想的な方向に誘導できる

    出っ歯や受け口の多くは、単なる歯並びの問題ではなく、上下の顎の成長バランス(位置のズレ)に原因がある場合があります。
    成長期にバランスを整えることで理想的な噛み合わせの獲得を目指します。

  • 抜歯のリスクを下げられる

    顎が小さいお子さまの場合は顎の幅を広げたり、奥歯の位置が前にある場合は後ろに下げたりすることによって、永久歯の並ぶスペースを作ることができます。これにより、健康な歯の抜歯の可能性を減らすことができます。

小児矯正治療のタイミング

Ⅰ期治療

Ⅰ期治療は一般的に奥歯(6歳臼歯)と前歯4本の大人の歯が生えた頃に始める事が多いですが、出っ歯や受け口等咬み合わせに問題があるケースは、この時期よりも早く治療や悪習癖の除去を行うことが望ましい場合もあります。
歯並びや咬み合わせが気になったらまずはお気軽にご相談いただき、適切な時期に適切な治療を行うことが大切です。

Ⅰ期治療の治療期間

Ⅰ期治療の治療期間は症状により異なりますが、歯を動かす期間は約1年半、その後は動かした歯並びを維持する装置を使い、永久歯に生え変わるまで経過を観ます。

Ⅱ期治療

永久歯がすべて生え揃うのは、「12歳臼歯」と呼ばれる第二大臼歯が生える12歳〜14歳頃(小学校高学年〜中学生)です。この時期から本格的にスタートするのが「Ⅱ期治療(成人矯正)」です。
顎の成長が順調な場合や、この年齢から矯正を検討される場合は、Ⅰ期治療(小児矯正)を経ることなく、Ⅱ期治療から直接スタートすることもあります。

Ⅱ期治療の治療期間

Ⅱ期治療の治療期間は症状により異なりますが、おおむね1~3年程度を見込んでいます。

小児矯正で使用する装置

プレオルソ

プレオルソは、4歳から7歳までのお子様を対象としたマウスピース型の装置です。歯を直接動かすのではなく、歯並びを悪くしている原因である「口周りの筋肉」や「舌の位置」を改善し、間接的に歯並びを整えます。お口の筋肉のバランスが整うことで、歯が理想的な位置に並ぶよう導きます。

ムーシールド

ムーシールドは、下の前歯が上の前歯より前に出ている「受け口(反対咬合)」を改善するための装置です。
主に就寝時にマウスピースを装着することで、舌や口周りの筋肉を整えて反対咬合を改善します。3歳から治療が可能で、乳歯のうちに咬み合わせを整えることで、顎の健全な成長と正しい永久歯の萌出を促します。
逆の咬み合わせを放置すると、下顎が成長しすぎてしまうリスクがあるため、お子様の負担を減らすためにも早期の改善が大切です。

緩徐拡大装置

床矯正装置は、アクリル床とワイヤーで構成され、装置内のスクリューやスプリングの力で歯を動かします。取り外し可能な装置で、お食事や歯ブラシなど今まで通り違和感なく行えます。一方、装置の装着時間によって効果が左右されるので、装着時間を厳守していただく必要があります。

急速拡大装置

上あごの真ん中にある骨の継ぎ目に力をかけ、短期間で骨ごと横幅を広げる固定式の装置です。ネジを回して力を加えることで、歯が並ぶスペースを確保します。主に永久歯が生え揃う前の成長期に使用され、単に歯を動かすだけでなく、上あごの骨格そのものを大きく作り変えるのが特徴です。

アクチバトール

「被蓋改善装置」とも呼ばれ、取り外しができるマウスピース型の装置です。お口周りの筋肉の力を利用して、下あごの成長を促したり、上下の噛み合わせを正しい位置へ導いたりします。出っ歯の改善に効果的で、寝ている間を中心に装着することで、筋肉と骨格のバランスをじっくり整えていきます。

バイオネーター

下あごの成長が未発達な「出っ歯」の改善に特化した、取り外し可能な矯正装置です。プラスチックの本体と太いワイヤーで構成されており、装着することで下あごを自然に前方へ誘導します。出っ歯や深い噛み合わせの改善に効果的で、寝ている間を中心に装着することで筋肉と骨格のバランスをじっくり整えていきます。

ヘッドギア

お口の外側に装着する、帽子やバンドと連結した装置です。主に上あごの成長が強すぎる場合にその成長を抑えたり、上の奥歯を後ろに移動させて前歯を並べるスペースを作ったりします。頭や首を支点にして力をかけるため、骨格的な出っ歯の改善に非常に有効です。主に就寝中に使用します。

矯正治療では様々な装置を使用します

お子さまの成長段階や歯並びの状態により、使用する矯正装置は多種多様です。当院では、症例に応じて様々なタイプの装置を取り扱っており、お子さま一人ひとりにより良いご提案しています。
学校生活や習いごとなど、お子さまのライフスタイルにも配慮し、違和感が少なく、継続しやすい装置選びを心がけています。保護者の方との丁寧なカウンセリングを通じて、安心して治療を受けられる環境を整えています。

小児矯正の詳細

治療期間・回数 1年~1年半・月1回
その後2~3年・2~6カ月に1回
相談料 3,300円
検査診断料 44,000円
※相談後、精密検査を受ける方は検査・診断料が44,000円-3,300円=40,700円になります
Ⅰ期治療費用 495,000円 調整料:3,300円
Ⅱ期治療費用 385,000円 調整料:5,500円
リスク ・一時的に痛みが出る場合がある
・成長に合わせて行うため時間がかかる

症例紹介

小児矯正

非抜歯治療(マルチブラケット装置)

Before

After

主訴上と下の前歯のガタガタが気になる。
診断名AngleⅠ級、叢生
年齢18歳
治療に用いた主な装置マルチブラケット装置
抜歯部位非抜歯
治療期間1年3カ月
治療費概算960,000円(調整料、保定装置代含む)
リスクと副作用矯正装置の違和感、痛み。歯根吸収。歯肉退縮。ブラッシング不良による虫歯、歯周病。

MFT(口腔筋機能療法)について

MFTは、食事、飲み込み、発音、呼吸をするときの「舌や唇の位置」を正しくするためのトレーニングです。
単に筋力を鍛えるだけでなく、筋肉のバランスを整えて正しい機能を習慣化させることを目的としています。これを習得することで、舌を出す癖や指しゃぶりなどの悪習慣を改善できるほか、矯正治療が終わった後の「後戻り」を防ぐ効果も期待できます。

口腔周囲筋のバランスは歯並びに大きく影響します

鼻呼吸が困難で口呼吸が習慣化すると、常に口が開いた状態になり、舌や頬の筋肉バランスが崩れてしまいます。この筋肉の乱れは、出っ歯(上顎前突)や、上下の歯が噛み合わない「開咬」といった不正咬合を引き起こす大きな原因となります。
本来、口周りの筋肉は外側から歯列を押さえる役割を担っていますが、口呼吸や加齢でその圧力が弱まると、歯並びは簡単に乱れてしまいます。
そのため、日常的に口周りの筋肉を鍛えることは、歯並びの予防・改善に非常に効果的です。特に顎が成長過程にあるお子様にとっては、トレーニングで正しい口腔機能を身につけることが、健やかな歯並びを守る鍵となります。

MFTの訓練内容

  • 筋肉の訓練

    お口の周りでは多くの筋肉が関わり合っています。MFTでは、筋肉の緊張をほぐしたり、弱い部分を鍛えたりしながら、理想的なバランスを目指します。毎日少しずつトレーニングを積み重ねることで、お口の健康な土台を作ります。

  • 咀嚼・発音・呼吸の訓練

    食事や会話、呼吸といった無意識の動作をスムーズに行えるよう練習します。しっかり噛む、正しく発音する、鼻で呼吸するといった基本動作が改善されると、お口周りの機能が整い、結果として歯並びの安定にもつながります。

  • 唇と舌の正しい姿勢位の訓練

    リラックスしている時の舌は「上あごに軽く触れている」のが理想です。MFTを通じて、無意識でも唇を閉じ、舌を正しい位置に保てるよう習慣化していきます。これが身につくと、矯正後の後戻り防止や、お顔全体のバランスを整える効果が期待できます。

大人の矯正治療について

当院では子どもの矯正だけでなく、大人の矯正治療も対応可能です。 歯並びや咬み合わせの問題は、子どもの頃に限らず、大人になってから気になり始める方も少なくありません。成人期は、社会生活の中で対人関係や職業上の理由から、美しい笑顔へのニーズが高まる時期です。