インプラント治療

しっかり噛める喜びをもう一度
歯を失った際の治療は、入れ歯(義歯)やブリッジが一般的でしたが、第3の治療法としてインプラントが普及しています。
インプラントは、チタン製の人工歯根を顎(顎)の骨に埋め込み、その土台の上に人工歯を形成することで、天然歯のような咬み心地と見た目を実現できます。部分入れ歯やブリッジとは異なり、健常な両隣の歯を削ることなく残存率も高い治療法です。
インプラントをお勧めする理由
インプラントは、他の治療法に比べて安定感や使い心地が良いとされています。その秘密は「支えの強度」にあります。人間の噛む力は、強く咬みしめたときには、50~60キロもの力がかかるといわれています。根っこ部分が顎骨に支持されている天然歯は、その力に耐えうるようにできているわけです。インプラントはその天然歯と同じ構造で、硬いものを食べたときの違和感や痛みに悩まされることはありません。インプラント治療は、1本の歯がなくなってしまった場合から、全ての歯がない場合でも適応が可能です。近年では、インプラントと入れ歯を組み合わせた治療法もあり、様々なニーズに応えることができるようになっています。まずは、お気軽にご相談ください。
このような症状でお悩みの方にお勧めです
- 抜けた歯が気になる方
- 入れ歯に強い違和感がある方
- ご自分の歯で噛んでいるような感覚を得たい方
- 義歯などの影響で口臭が気になる方
- 入れ歯やブリッジを使用しているがよく噛めない方
- 部分入れ歯などの金属バネ(留め具)が気になる方
- ブリッジなどで健康な歯を削りたくない方
当院のインプラントの特長

Feature01
確かな経験・知識・技術
当院の院長は、大学病院の補綴(ほてつ)科に大学院時代を含めて通算10年間在籍し、学生や研修医の教育、そして研究活動に深く携わってきました。
現在はインプラント治療に注力しており、海外の学会への参加や最新の研究成果の発表など、今もなお日々の研鑽を欠かしません。
常に質の高い治療の提供を目指しておりますので、インプラントをご検討中の方はお気軽にご相談ください。

Feature02
CTとサージカルガイドで安全な治療
当院のインプラント治療では、事前のCT撮影を必須としております。
撮影によって得られた顎の骨の幅や高さ、厚みといった詳細なデータをシミュレーションソフトに取り込み、より精密な治療計画を立案します。
これにより、手術時間の短縮や予期せぬトラブルの回避につながり、患者さまの身体的・精神的な負担を最小限に抑えることが可能です。

Feature03
骨が足りなくて断られた…そんな方でも対応可能です
インプラント治療を安全に行うためには、土台となる顎の骨に十分な厚みや高さが必要です。
そのため、骨の量が足りないという理由で他院から治療を断られてしまった患者さまに対して、当院では「骨造成手術」をご提案しています。
不足している骨の厚みや高さを補うことで、過去にインプラント治療を諦めてしまった方でも、当院であれば手術を受けていただける可能性があります。

Feature04
徹底した衛生管理
外科手術を伴うインプラント治療において、当院では安全性を最優先に考え、徹底した衛生管理を行っています。
手術に使用する医療器具はオートクレーブで滅菌を施した後、個別にパッキング。治療の直前に開封するまで密閉保管されるため、滅菌後に細菌やウイルスに触れるリスクを下げられます。
インプラント治療の適応条件
インプラント治療を行うにはいくつかの条件があります。まず、土台となる歯槽骨が健康であることです。顎骨が足りない場合は、骨を補う「骨造成」が必要になります。それには、骨移植法、骨再生誘導法、上顎洞底挙上法などがあります。神経との位置関係や歯周病の進行程度なども評価する必要があります。
また、インプラントは外科手術ですから全身の健康状態が良好である必要があり、持病(心疾患、糖尿病など)がある場合、施術が難しいことがあります。顎が完全に成長していない成長発育中の子どもも適していません。
術後、歯科での定期的なメインテナンスと毎日の丁寧なブラッシングも大切です。これらをきちんと行わないと歯周病に似たインプラント歯周炎を起こし、土台の骨が侵され支えられなくなることもあります。
インプラントの構造と素材

インプラントは基本的に3つのパーツからできています。土台となるのが歯槽骨に埋め込むインプラント体と呼ばれる人工歯根です。材質はチタンあるいはチタン合金で、様々な長さや太さがあり、骨量や埋める位置によって選択します。その上に上部構造と呼ばれる人工の歯をかぶせます。人工歯根と上部構造の間にはアバットメントという部分があり、2つを連結するとともに人工歯根を守る役割を担います。
インプラントのメリット・デメリット
メリット
-
周りの歯への負担がない
歯が抜けてしまった部位に人工歯根を入れて、天然歯のような咬み合わせを回復します。部分入れ歯やブリッジのように周りの歯を削ることなく、単独で治療ができます。
-
残っている歯に負担がかからない
天然歯のように噛む力を顎の骨が直接受け止めるため、残存歯への過剰な負担を防ぐことができます。
-
天然歯と同じ強さで噛める
インプラントと顎骨が結合するため、入れ歯などの義歯では味わえない天然歯に近い咬みごたえが期待できます。留め具などもなく、ご自分の歯と同様の感覚が得られます。
-
見た目が自然で審美性に優れている
歯ぐきから歯が生えている状態を再現できます。天然歯と区別がつかない自然な仕上がりです。インプラントは利便性や快適性、さらには審美性を求める風潮が広まる中で、それらの要望に応えることができる補綴(ほてつ)治療といえます。
デメリット
-
手術が必要で治療期間が長くなる
顎にインプラントを埋め込む外科手術で、骨と結合するまでの時間を要するため、治療期間が長くかかります。
-
自由診療のため高額になる
健康保険の適用外で自費診療になるため、治療費が高額になります。
-
治療が適応できないことがある
糖尿病などの全身的な疾患や、顎の骨の状態がよくない方は、治療に制限がかかります。事前にご相談ください。また、成長発育中の子どもには適していません。インプラントは骨と結合するため、顎骨の発育に伴って骨の中に埋没してしまうためです。
-
正しい清掃方法の習得とメインテナンスが必要
インプラント周囲炎(歯周病)になるリスクがあるため、丁寧なブラッシングが必要です。インプラントは歯根よりも細いため、歯ぐきとの境目に段差ができやすく、汚れがたまりやすい部分があります。磨き方のコツを習得していただく必要があります。歯科での定期的なメインテナンスも必要になります。
インプラントの詳細
| 治療期間・回数 | 約3ヶ月~約10ヶ月・6~8回 |
|---|---|
| 費用 | 495,000~525,000円/本 ※本数、部位によって変動 |
骨が足りないと治療を断られた方へ

骨が足りない、薄いなどといった難しい症例の方にもGBRやサイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成を併用したインプラント治療も実施されています。このように幅広い症例に対応しているため、以前に治療を断念した方でも、改めて相談するという選択肢が考えられます。
ソケットリフト
上顎の骨の厚みが少し足りない場合(目安として5mm以上ある場合)に、インプラントを埋める穴の底から押し上げるようにして骨を増やす手法です。傷口が最小限で済むため、痛みや腫れが少なく、インプラント埋入と同時に行えるのが最大のメリットです。ただし、骨を大幅に増やす必要があるケースには対応できません。
| 治療期間・回数 | 約4ヶ月~約6ヶ月・手術1回 |
|---|---|
| 費用 | 66,000円+材料代 |
メリット
- 治療期間が延びにくい。
- 術後の腫れや痛みが比較的少ない。
デメリット
- 骨を増やせる範囲に制限がある。
- 自費診療になるため、保険診療に比べ費用がかかる。
サイナスリフト
上顎の骨が極端に薄い場合(目安として5mm未満の場合)に、頬の横側から窓を開けるようにして骨を補填する手術です。広範囲にわたって大量の骨を造ることができるため、多くの歯を失ったケースにも対応可能です。一方で、手術の規模が大きくなるため、ソケットリフトに比べて腫れが出やすく、治療期間も長くなります。
| 治療期間・回数 | 約6ヶ月~約10ヶ月・手術1~2回 |
|---|---|
| 費用 | 77,000円+材料代 |
メリット
- 骨を多くつくれる。
- 広範囲に骨をつくれるため、理想的な位置に埋入が可能。
デメリット
- 術後の腫れや痛みが比較的出やすい。
- 自費診療になるため、保険診療に比べ費用がかかる。
GBR
インプラントを埋めるための骨の「幅」や「高さ」が足りない部分に、骨補填材を置いてメンブレンという特殊な膜で覆い、骨の再生を促す方法です。場所を選ばず、前歯などの見た目が重要な部位のボリューム出しにも使われます。骨ができるまで数ヶ月待つ必要がありますが、土台をしっかり安定させるために欠かせない処置です。
| 治療期間・回数 | 約6ヶ月~約10ヶ月・手術1~2回 |
|---|---|
| 費用 | 55,000円+材料代 |
メリット
- 上顎だけでなく、下顎や前歯なども対応。
- 骨のボリュームを出すことで、審美性を高められる。
デメリット
- 膜(メンブレン)が露出すると、細菌感染を起こす可能性がある。
- 自費診療になるため、保険診療に比べ費用がかかる。
他の治療法との違いとは?
-
ブリッジ
ブリッジとは、なくなった歯に隣接する歯を削り、そこに被せ物と人工の歯をつなげた装置を被せる治療法です。
メリット
- 天然の歯に近い使用感で、違和感が少ない
デメリット
- 健康な歯を削る必要がある
- ブリッジの下や周囲は汚れが溜まりやすく、掃除しにくい
- 削った歯がむし歯や歯周病になるリスクが高まる
-
部分入れ歯
部分入れ歯とは、なくなった歯の隣の歯に金属などのばねをひっかけて固定する治療法です。
メリット
- 治療の負担が少ない
- 歯が1本でもあればどんな状態でも治療が可能
デメリット
- 固定のばねが目立ち、見た目が悪い
- バネがかかる歯に過剰な負担がかかる
- 装着に違和感があることが多い
- 食事の際に食べ物が詰まりやすい
※保険外で装着感が良い、咬みやすい、バネが見えない等の部分入れ歯も可能です。
インプラントの手順
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STEP1検査とカウンセリング
まずは、レントゲンや歯科用CTを使って、お口の状態を正確に把握することから始まります。CT検査ではスキャンしたお口の中のデータを3D化し、コンピューター上で、埋入する部位の骨の状態(質、厚み、高さ)や血管の位置などを確認し、手術のシミュレーションを行います。この検査結果に基づいて最適な治療計画を立案します。内容はカウンセリングで丁寧に説明いたします。カウンセリングでは治療へのご希望やご不安などもうかがいますので、遠慮なくお話しください。
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STEP2術前クリーニング
インプラントを埋め込む前に、感染症を起こすことがないようお口の中を清掃し、菌の数を減らしていきます。
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STEP3インプラント手術
術式は手術を2回に分けて行う2回法が基本です。インプラントを埋め込む位置の骨の状態が良い場合は手術の回数が1回ですむ1回法を行う場合もあります。
手術ではもちろん麻酔を使用するため、痛みを感じることはありません。 -
STEP4術式
インプラント体を埋める部位の粘膜を切開し、骨を露出させて専用ドリルで穴を開けます。その穴にインプラントを埋め込み、上部の穴にカバーを装着し、切開部を縫合して1次手術は終了です。
1次手術から数カ月経ったら(上顎は5カ月前後、下顎は3カ月前後が目安)2次手術を行います。2次手術はカバーの上の粘膜を切開し、カバーを除去して仮のヒーリングアバットメントを連結します。粘膜が治癒したら(2~3週間が目安)本物のアバットメントを連結して終了です(1回法はインプラントの埋め込みからヒーリングアバットメントを連結までを同日に行います)。 -
STEP5人工歯の作製と装着
2次手術を終え、歯肉の状態が安定したら、型取りを行って仮歯を作製します。この際、咬み合わせや舌の違和感、頬を噛むなどの不具合がないかを確認し、調整します。最終的に完成した人工歯をアバットメントに装着して治療は終了です。
インプラントはメインテナンスが重要です

インプラントを長持ちさせるには日常の手入れと観察(メインテナンス)が大切です。清掃は歯科衛生士が専用歯ブラシなどを使用して指導します。また、定期的に咬み合わせの確認やレントゲン撮影をしてインプラント体の周囲骨の吸収状態などを診査します。装着後1カ月、3カ月、6カ月、1年と1年以内は短い間隔の期間で行い、1年以降は問題がなければ年1回のメインテナンスを行います。
歯科で行うインプラントのメンテナンス
- 歯のクリーニング
- 必要に応じて、人工歯を外しての確認と消毒清掃
- インプラント周囲炎等の有無の診断(視診、触診、レントゲン検査、ポケット検査など)
- インプラントの清掃法の再確認と指導
- インプラントと歯ぐきの境目のクリーニング
インプラント周囲炎について
インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯ぐきや骨が炎症を起こす疾患で、放置するとインプラントの脱落に繋がります。早期発見と定期的なメインテナンスが予防の鍵です。インプラント治療を検討中の方は、リスクと対策も理解しておきましょう。
入れ歯の土台としてのインプラント

一般的にインプラントは失った歯を補うために使用されるものと思われがちですが、実は入れ歯の安定性を高める土台としても活用されています。インプラントを数本埋め込むことで、その上に入れ歯をしっかりと固定することが可能になります。
入れ歯のサイズがコンパクトになるため、口腔内がより快適になり、発音や食事もしやすくなります。また、入れ歯がしっかり固定され動きにくくなるため、人前で話すときや食事の際にも安心して過ごせるというメリットがあります。
特に、従来の入れ歯が合わずお悩みの方にとって、インプラントを利用した入れ歯は非常に有効な選択肢です。
症例紹介
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