臼歯インプラント治療

Before

After
| 治療名 | 臼歯インプラント治療 |
|---|---|
| 患者情報 | 50代 女性 |
| 治療内容 | 虫歯で被せ物が取れたところに、インプラント治療を希望し来院 |
| 治療期間・回数 | 6ヶ月 |
| 費用 | 562,000円 |
| 治療のリスク | インプラントのネジが緩むことはあります。定期的なメンテナンスが必要です。 |

歯を失った際の治療は、入れ歯(義歯)やブリッジが一般的でしたが、第3の治療法としてインプラントが普及しています。
インプラントは、チタン製の人工歯根を顎(顎)の骨に埋め込み、その土台の上に人工歯を形成することで、天然歯のような咬み心地と見た目を実現できます。部分入れ歯やブリッジとは異なり、健常な両隣の歯を削ることなく残存率も高い治療法です。
インプラントは、他の治療法に比べて安定感や使い心地が良いとされています。その秘密は「支えの強度」にあります。人間の噛む力は、強く咬みしめたときには、50~60キロもの力がかかるといわれています。根っこ部分が顎骨に支持されている天然歯は、その力に耐えうるようにできているわけです。インプラントはその天然歯と同じ構造で、硬いものを食べたときの違和感や痛みに悩まされることはありません。インプラント治療は、1本の歯がなくなってしまった場合から、全ての歯がない場合でも適応が可能です。近年では、インプラントと入れ歯を組み合わせた治療法もあり、様々なニーズに応えることができるようになっています。まずは、お気軽にご相談ください。

Feature01
当院の院長は、大学病院の補綴(ほてつ)科・インプラント科に大学院時代を含めて通算10年間在籍し、学生や研修医の教育、そして研究活動に深く携わってきました。
現在はインプラント治療に注力しており、海外の学会への参加や最新の研究成果の発表など、今もなお日々の研鑽を欠かしません。
常に質の高い治療の提供を目指しておりますので、インプラントをご検討中の方はお気軽にご相談ください。

Feature02
当院のインプラント治療では、事前のCT撮影を必須としております。
撮影によって得られた顎の骨の幅や高さ、厚みといった詳細なデータをシミュレーションソフトに取り込み、より精密な治療計画を立案します。
これにより、手術時間の短縮や予期せぬトラブルの回避につながり、患者さまの身体的・精神的な負担を最小限に抑えることが可能です。

Feature03
インプラント治療を安全に行うためには、土台となる顎の骨に十分な厚みや高さが必要です。
そのため、骨の量が足りないという理由で他院から治療を断られてしまった患者さまに対して、当院では「骨造成手術」をご提案しています。
不足している骨の厚みや高さを補うことで、過去にインプラント治療を諦めてしまった方でも、当院であれば手術を受けていただける可能性があります。

Feature04
外科手術を伴うインプラント治療において、当院では安全性を最優先に考え、徹底した衛生管理を行っています。
手術に使用する医療器具はオートクレーブで滅菌を施した後、個別にパッキング。治療の直前に開封するまで密閉保管されるため、滅菌後に細菌やウイルスに触れるリスクを下げられます。

Feature05
当院では、ドイツ製のカムログインプラントを採用しています。このシステムは精密性と固定性に優れており、世界各国の医療現場で広く導入されている実績があります。品質にこだわったインプラント体を使用することで、患者さまに納得いただける長期的な安定性を目指した治療を提供します。
インプラント治療を行うにはいくつかの条件があります。まず、土台となる歯槽骨が健康であることです。顎骨が足りない場合は、骨を補う「骨造成」が必要になります。それには、骨移植法、骨再生誘導法、上顎洞底挙上法などがあります。神経との位置関係や歯周病の進行程度なども評価する必要があります。
また、インプラントは外科手術ですから全身の健康状態が良好である必要があり、持病(心疾患、糖尿病など)がある場合、施術が難しいことがあります。顎が完全に成長していない成長発育中の子どもも適していません。
術後、歯科での定期的なメインテナンスと毎日の丁寧なブラッシングも大切です。これらをきちんと行わないと歯周病に似たインプラント歯周炎を起こし、土台の骨が侵され支えられなくなることもあります。

インプラントは基本的に3つのパーツからできています。土台となるのが歯槽骨に埋め込むインプラント体と呼ばれる人工歯根です。材質はチタンあるいはチタン合金で、様々な長さや太さがあり、骨量や埋める位置によって選択します。その上に上部構造と呼ばれる人工の歯をかぶせます。人工歯根と上部構造の間にはアバットメントという部分があり、2つを連結するとともに人工歯根を守る役割を担います。
歯が抜けてしまった部位に人工歯根を入れて、天然歯のような咬み合わせを回復します。部分入れ歯やブリッジのように周りの歯を削ることなく、単独で治療ができます。
天然歯のように噛む力を顎の骨が直接受け止めるため、残存歯への過剰な負担を防ぐことができます。
インプラントと顎骨が結合するため、入れ歯などの義歯では味わえない天然歯に近い咬みごたえが期待できます。留め具などもなく、ご自分の歯と同様の感覚が得られます。
歯ぐきから歯が生えている状態を再現できます。天然歯と区別がつかない自然な仕上がりです。インプラントは利便性や快適性、さらには審美性を求める風潮が広まる中で、それらの要望に応えることができる補綴(ほてつ)治療といえます。
顎にインプラントを埋め込む外科手術で、骨と結合するまでの時間を要するため、治療期間が長くかかります。
健康保険の適用外で自費診療になるため、治療費が高額になります。
糖尿病などの全身的な疾患や、顎の骨の状態がよくない方は、治療に制限がかかります。事前にご相談ください。また、成長発育中の子どもには適していません。インプラントは骨と結合するため、顎骨の発育に伴って骨の中に埋没してしまうためです。
インプラント周囲炎(歯周病)になるリスクがあるため、丁寧なブラッシングが必要です。インプラントは歯根よりも細いため、歯ぐきとの境目に段差ができやすく、汚れがたまりやすい部分があります。磨き方のコツを習得していただく必要があります。歯科での定期的なメインテナンスも必要になります。
| 治療期間・回数 | 約3ヶ月~約10ヶ月・6~8回 |
|---|---|
| 費用 | 550,000円/本 ※本数、部位によって変動します。詳細は医院までお問い合わせください。 |

インプラント治療を成功させるためには、手術時の安全性と正確な処置が欠かせません。もしこれらの精度に問題が生じた場合、インプラントの長期的な維持が難しくなるリスクがあります。そのため当院では、歯科用CTによる高精細な3D画像を用いた事前のシミュレーションを実施し、より精密で安全な治療計画を立案しています。加えて、計画通りの位置へ的確にインプラントを埋入できるよう、サージカルガイドを活用した手術を行っております。
従来の2次元的なレントゲン撮影では平面的な情報しか得られず、顎骨の厚みや神経・血管の正確な走行ルートを捉えることは困難でした。しかし、歯科用CTを導入したことで鮮明な3-D立体画像の取得が可能となり、より精確でリスクを抑えた処置につなげられます。骨の形状・ボリューム、歯根の形態、神経や血管の配置を立体的に見極められるだけでなく、根尖病巣や歯根破折の有無など、インプラントに留まらないあらゆる歯科治療の診断に有用な情報を収集できます。
インプラントを適切に埋入するためには、土台となる顎の骨に十分なボリュームがあるかが重要です。当院では歯科用CTを用いて骨の量や立体的な形状を詳細に分析し、骨を補う治療(骨造成)を併用すべきか入念に評価します。さらに、顎の骨の内部を走行する主要な神経の走行位置も事前に把握することで、手術に伴う神経麻痺などの偶発症リスクを極力低減できるよう努めております。
インプラントを埋入する理想的なポイントは、CT検査によって得られた詳細なデータをベースに算出します。見た目の美しさ(審美性)や噛み合わせの機能面を見据え、フィクスチャー(インプラント体)を植立する角度・深さ・位置などを総合的に検証し、綿密な治療計画を立案します。なお、CTによる3Dの立体画像は視覚的に理解しやすいため、治療内容を患者さまへ分かりやすく解説するための説明ツールとしても有用です。

インプラント治療を成功させるためには、手術時の安全性と正確な処置が欠かせません。もしこれらの精度に問題が生じた場合、インプラントの長期的な維持が難しくなるリスクがあります。そのため当院では、歯科用CTによる高精細な3D画像を用いた事前のシミュレーションを実施し、より精密で安全な治療計画を立案しています。加えて、計画通りの位置へ的確にインプラントを埋入できるよう、サージカルガイドを活用した手術を行っております。
※出典:カムログバイオテクノロジー
インプラントを顎骨へ埋入する際、神経の損傷や圧迫によって麻痺が生じるリスクがあります。しかし、サージカルガイドを導入すれば、事前のシミュレーションに沿った位置や角度へのアプローチが可能となるため、こうした神経トラブルを回避し、安全性を高めることにつながります。
サージカルガイドを活用することで、インプラントの適切な埋入位置や角度が精密にナビゲートされ、スムーズな手術の進行が期待できます。さらに、歯肉の切開を抑えたアプローチが可能なため、術後の腫れや痛みといった身体的負担の軽減につながります。また、お口の状態によっては、歯肉を切開せずにインプラントを埋入するフラップレス手術を適用できる場合もあります。
インプラントが長持ちする正しい位置にインプラントを埋入することで、インプラントが長持ちします。不正な位置や角度にインプラントを埋入すると、余計な力がかかることでインプラントが骨を突き抜けてしまうことがあるのです。サージカルガイドを使用すれば、そのような心配はなくなります。ただし、インプラントを長持ちさせるには、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。

当院では、抜歯とインプラントの埋入を同日に行う術式に対応しています。抜歯後の組織が持つ自然な修復力を活かすことで、スムーズな治癒が期待できる治療法です。なお、本術式は顎骨の厚みや量が十分に満たされている症例において、特にそのメリットを発揮しやすくなります。

前歯のインプラント治療は審美性が求められるため、歯科医師の知識や技術が予後を大きく左右します。当院では、歯肉や骨組織の形状を細やかに整える外科的処置に加え、精密な人工歯のデザインを融合させることで、お口全体のバランスに調和した、より自然な見た目の仕上がりを目指した治療を提供しています。
インプラントを検討する際、天然歯に近い噛み心地だけでなく、本物の歯のような自然な見た目を重視される方は少なくありません。審美性と機能性を兼ね備えた仕上がりを得るためには、骨や歯肉の形態に配慮した精密な設計と処置が求められます。そのため、お口全体のバランスを考慮した包括的な診断や、丁寧な治療計画を立てられる医療機関を検討することが大切です。
インプラント治療において、周囲の歯と調和した天然歯のような美しさを求めるのは自然なことです。しかし、単にインプラント体を埋入するだけでは、必ずしも理想的な見た目になるとは限りません。抜歯後の顎骨や歯肉はボリュームが減少する傾向にあり、事前の適切な処置を行わずに埋入すると、仕上がりの審美性を損なうリスクがあります。このように、インプラントの見た目は土台となる骨や歯肉の健康状態に大きく左右されるため、事前の綿密な形態管理が重要となります。

インプラントを土台として利用することで、従来の入れ歯にありがちだった「ガタつく」「外れやすい」といったトラブルの軽減を目指すインプラント治療です。歯が失われた部分の顎骨へ少数のインプラント(人工歯根)を埋入し、その上部に設置した特殊なアタッチメントパーツを介して入れ歯を強固に連結します。しっかりと固定されるため、食事や会話の際もズレにくく、安定した噛み心地を得られます。

最小4本(または6本)のインプラント体で、片顎すべての人工歯を固定する治療法です。従来の総入れ歯からインプラントへ移行する場合、多くのインプラント体を埋入するケースが一般的でしたが、本術式は埋入本数を抑えられるため、手術にともなう身体的・経済的な負担の軽減につながります。

骨が足りない、薄いなどといった難しい症例の方にもGBRやサイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成を併用したインプラント治療も実施されています。このように幅広い症例に対応しているため、以前に治療を断念した方でも、改めて相談するという選択肢が考えられます。
上顎の骨の厚みが少し足りない場合(目安として5mm以上ある場合)に、インプラントを埋める穴の底から押し上げるようにして骨を増やす手法です。傷口が最小限で済むため、痛みや腫れが少なく、インプラント埋入と同時に行えるのが最大のメリットです。ただし、骨を大幅に増やす必要があるケースには対応できません。
| 治療期間・回数 | 約4ヶ月~約6ヶ月・手術1回 |
|---|---|
| 費用 | 66,000円+材料代 |
上顎の骨が極端に薄い場合(目安として5mm未満の場合)に、頬の横側から窓を開けるようにして骨を補填する手術です。広範囲にわたって大量の骨を造ることができるため、多くの歯を失ったケースにも対応可能です。一方で、手術の規模が大きくなるため、ソケットリフトに比べて腫れが出やすく、治療期間も長くなります。
| 治療期間・回数 | 約6ヶ月~約10ヶ月・手術1~2回 |
|---|---|
| 費用 | 77,000円+材料代 |
インプラントを埋めるための骨の「幅」や「高さ」が足りない部分に、骨補填材を置いてメンブレンという特殊な膜で覆い、骨の再生を促す方法です。場所を選ばず、前歯などの見た目が重要な部位のボリューム出しにも使われます。骨ができるまで数ヶ月待つ必要がありますが、土台をしっかり安定させるために欠かせない処置です。
| 治療期間・回数 | 約6ヶ月~約10ヶ月・手術1~2回 |
|---|---|
| 費用 | 55,000円+材料代 |
ブリッジとは、なくなった歯に隣接する歯を削り、そこに被せ物と人工の歯をつなげた装置を被せる治療法です。
部分入れ歯とは、なくなった歯の隣の歯に金属などのばねをひっかけて固定する治療法です。
※保険外で装着感が良い、咬みやすい、バネが見えない等の部分入れ歯も可能です。

当クリニックでは、安易にインプラントを推奨することはありません。半個室の診療室で、お悩み・ご希望・治療歴を丁寧にお伺いします。
お口の健康状態や身体の状況、患者様のご希望を総合的に考慮し、適切な治療方法をご提案いたします。他院で治療を断られた方や、セカンドオピニオンをご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。

まずは、レントゲンや歯科用CTを用いた精密な検査により、口腔内の状況を正確に把握します。CT検査で得られたデータを3D立体画像化し、インプラントを埋入する箇所の骨量(厚み・高さ・骨質)や、神経・血管の走行位置をコンピューター上で細かく確認します。さらに、このCTデータを専用のプランニングソフトで解析し、安全な手術に向けた事前の3Dシミュレーションを実施いたします。

事前の検査データを踏まえて適切な治療計画を構築し、必要な期間や費用、起こり得るリスクについて丁寧に解説いたします。患者様に十分にご納得いただき、同意を得てから実際の治療へと進みます。

インプラント手術の成功率を高めるため、事前にお口全体の歯石や歯垢を除去する清掃処置です。口腔内の細菌を減らして清潔に整えることで、手術時の感染リスクを抑え、術後の傷口の治りや定着を促す重要なステップです。

事前シミュレーションに沿って作製したサージカルガイドを用いることで、精密かつお身体への負担を抑えたインプラント埋入を実現します。術式は、期間を空けて2回手術を行う「2回法」が基本ですが、埋入部の骨量が十分に満たされている場合は、1回の手術で完了する「1回法」を選択できるケースもあります。
なお、手術の際は麻酔を適切に使用し、施術中の痛みを極力抑える配慮を行っています。
インプラント体を埋入する箇所の歯肉を切開して顎の骨を露出させ、専用の器具でドリリングを行います。形成した穴へフィクスチャーを埋め込んだ後、上部に保護用カバーを取り付け、歯肉を縫合して1次手術を完了します。
その後、一定の治癒期間(上顎で約5ヶ月、下顎で約3ヶ月が目安)を経て骨と結合したのを確認し、2次手術へ進みます。2次手術ではカバー上の粘膜を再度切開し、カバーを外して仮のアバットメント(ヒーリングアバットメント)を装着します。周囲の歯肉が治癒するのを2〜3週間ほど待ち、最終的なアバットメントを連結します(なお、1回法を選択した場合は、埋入から仮のアバットメント装着までの工程を1日の手術で同時に行います)。

2次手術の通過後、歯肉組織が安定した段階で印象採得(型取り)を行い、プロビジョナルレストレーション(仮歯)を製作します。この期間に、噛み合わせのバランスや舌触り、頬の巻き込みといった違和感・不具合が生じないかを精査し、細かく微調整を重ねます。問題がないことを確認後、最終的な上部構造であるジルコニア製の人工歯をアバットメントへ固定して治療は完了です。天然歯に近い審美性と機能性の再現を目指します。

人工歯を装着し、問題がなければ治療は終了ですが、インプラントを長期間快適にご使用いただくためには、治療後のメインテナンスが非常に重要です。衛生士によるクリーニングと、ドクターチェックで長期的な安定をサポートします。メインテナンスは1〜3ヶ月に1回程度の定期検診を受けることをお勧めします。

インプラントを長持ちさせるには日常の手入れと観察(メインテナンス)が大切です。清掃は歯科衛生士が専用歯ブラシなどを使用して指導します。また、定期的に咬み合わせの確認やレントゲン撮影をしてインプラント体の周囲骨の吸収状態などを診査します。装着後1カ月、3カ月、6カ月、1年と1年以内は短い間隔の期間で行います。メインテナンスは1~3ヶ月に1回程度の頻度で受けることをおすすめします。
インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯ぐきや骨が炎症を起こす疾患で、放置するとインプラントの脱落に繋がります。早期発見と定期的なメインテナンスが予防の鍵です。インプラント治療を検討中の方は、リスクと対策も理解しておきましょう。
自家歯牙移植は、むし歯等の理由で抜歯が必要になった場合に健康な親知らずや位置の異常などにより使用されないご自身の歯をその部位に移植する方法です。歯を失ってしまう際の治療の選択肢としてはブリッジ、インプラントが挙げられますが、自家歯牙移植も考えていただきたい治療方法であります。ご自身の組織を移植するので臓器移植等と異なり拒否反応のリスクはありません。